究極の選択

 

人間の生命力とでもいうのだろうか、命の危険までの状況になると自然に考えがそのレベルに対応するようだ。(自分の意思を越えて).抗がん剤で足の指が膿んだり、手足がしびれたりしても、それ以上の癌撲滅のためならちょっとした付属の障害になる。通常なら、足の指が化膿したり手足の指が利かなくなるのは大変な事だ。特に楽器をやっている者にとっては・・・致命傷。

 

また医者は何より命を救うことに絞り込んで考えているから、特に患者を生かすためなら、それ以外の事は重要視しない傾向は強い。普通の生活をしている部分では、そこまで突き詰めて生死考える必要はなく、地震でも病気でも「なった時は、なった時だ」と考えているのだろう。ガンは死に至る特殊な病気だから、生きる事に拘る気持ちが生まれて、色々考えるのだろう。

 

まあ皆がガンになる事を考えて生活していたら、明るい世の中にはならない。

 

TVで急遽の選択をやっていた。ガンを発症した3ヶ月の妊婦が抗ガン剤を取るか、出産を取るかだ。大変酷な選択だ。これはガンによっての選択だが、

戦争などで、自分が死ぬか相手を殺すかの選択になったら、もう普通の神経尺度では測れなくなる。追い込まれた人間は、そのレベルで対応する極致だ。国民が皆そんな状態になった経験がある日本だが、どんどん忘れられているのは怖い