私がこの闘病日記を書くようになったのは、2015年にガン告知を受けてからだ。目的は何となくもう一人の自分に伝えるような気持ちで始めました。その後ガン関係の本やホームページをむさぼり読むようになり、同じ状況にある人やこれから同じ経験をするであろう人たちに「自分のケースも参考になれば良い」という気持ちもこれを書く動機に加わわりました。従って病気や体調が中心で、それに伴う自分の気持ちや周りの状況が中心の文章になっています。他の人との関わりなどはあまり取り上げていません。(普通のブログとは違うところです)

 告知からの経過は(HOME)から各期間項目をご覧ください。

 <新緑の季節です>

 2015年12月の大腸がんの手術に始まったがん治療が2年以上になり,力付けのメッセージをいただいている方々には感謝あるのみです。転移していた肝臓がんの再発、肺への転移、胆管にも広がっている可能性もある状況で、抗がん剤新コースのトライがはじまりましたが(イリノテカン~5-FU~パにツブマブ)コースは効果が出ていません。別のコースをトライします。2018・4・末

4月29日 5月より新しいページに移行します。

4月23日

抗がん剤も日進月歩で新しい薬が標準治療に使えるようになっています。現在色々組み合わせで最高30ヶ月の延命治療ができるらしい。先日の検診でいつから数えて30ヶ月ですかと聞いてみましたが、あまりはっきりした答えはなかったが、多分最初に抗がん剤を投与してからのようだ。これを分かりやすく私の場合で説明すると、まず2016年1月初投与開始。手術や薬のチェンジを含め現在28ヶ月目だ。薬は人により効くものと効かないもの、効いても耐性が出来てある期間で効かなくなる。(個人的に薬との相性でケースバイケース)

但し30ヶ月は平均値なので、100人でマラソンを走っていれば折り返し地点で50人が脱落するとしてその地点が30ヶ月という事です。従って私は丁度折り返し地点にいるという事と解釈しています。薬のコースも4コース程あるみたいですが今度で3コース目なのかと思いますが詳しいことは分かりません。しかし抗がん剤は後になるほど危機が悪くなるそうなので割り引いて考えなければなりません。

こんな所が現在の見立てです。

4月17日

病院にて抗がん剤点滴中です。

血液検査の結果は白血球は標準値に戻っていました。問題は腫瘍マーカーCEAが195に倍増したので今回の薬が効いていない可能性があります。とりあえず25日にCTを撮り、5月1日に今後の薬を検討する事にしました。何とか合う薬があると良いけれど。

5:00

家に帰りました。明後日までボンベにつながります。

薬はパニツムマブをまたアバスチン系統の新しい薬に変えるようです。抗がん剤は20%の人に効けば認められるようで、効く薬にあたるのは5人に一人?

4月9日

3日の骨髄(血液データ)は写真のようでした。2~3日前から起き上がる時と横になった時に眩暈がする。ヘモグロビンが不足しているせいと思われる。昨日隣駅までカミさんと食事に出かけたが、貧血ぎみと麻痺+足腰が弱っているの薬が効いてきなようで一人だと転びそうで危ない。イリノテカンの影響か白血球も含め血液関係が問題があるので感染症などにも気を付けなくてはならない。

4月6日

大した問題ではないが、今回の5-FUの副作用で指の乾燥などで普段と違う状態になり、指先がひび割れ何かが沁みるととても痛いのでバンドエイドなどでカバーしています。これで困るのがスマホの指紋認証が出来ない。画面のピンチアウトなどの操作が出来ない。いわゆる生指でないと操作が出来ない。ホームボタンもただ押せばいいのでなく生指出ないと操作できない。

こんな細かい問題の積み重ねが体の各所におこるのがわずらわしい。

4月3 日

点滴の為に朝7時に通院し5時にボンベに繋がれて帰宅しました。白血球、血小板の数値は相変わらず低いですが点滴を決行しました。

私はディクライニングシートで点滴ですが、付き添いのカミさんは固い椅子で待つので、待つ身はもっと疲れるようです。感謝!

背中のリュックには私の為の椅子のクッションが入っています。W感謝!

明後日は針を抜いてもらいます。T感謝!

3月31 日

同窓会のメンバーや知り合いやそのご家族にキャンサーが何人かいますが、なかなか連絡を取るのを躊躇してしまう。それぞれ人によって状況の変化が違うのがわかるからだ。逆に他の人から見ると自分もそうなんだろうと思う。日記を書いているのはそんな理由もひとつだが。

 

都合により2週間目の抗がん剤ローテーションの29日が43日になったので、血液の状態やマーカーの数値(がんの進行状況)は分からない。体調は抗がん剤の副作用の認識出来る部分だけは問題ないが手放しで喜べない。

 

3月27日

やっと暖かくなりました。テレビの話題もお花見だらけ。元気な頃なら今日は井の頭、明日は深大寺と花見三昧だったが今年は近所の善福寺川へ運動がてらに行くくらいだ。お酒や買い食いの楽しみもなく、食べればすぐ行きたくなるトイレの心配や人混みの感染問題など移動を含め二の足を踏む。暖かくなった事だけで良しとしよう。

 

3月20日

寒さがぶり返してますが、これがてきめんに体調に影響します。手足の痺れが半端でなくキツイ。膝下から痺れて足の裏や指先は殆ど感覚が無い。朝起き上がると眩暈がした。墓参りは23日にずらしているが行けるだろうか、少し不安だ。


3月18日

AmazonやU-NEZTで映画を観ているが、なかなか引き込まれるようなものは見つからない。今回「ドリーム」という昨年のアカデミー賞3部門にノミネートした実話に基づいたストーリーの映画を観た。NASAのAが初めての宇宙飛行士打ち上げた時代の物語で、打ち上げのために飛び切りの頭脳を持った黒人女性3人のスタッフの物語で、当時のアメリカの抱える人種問題や、既にAIが人間の超えて失業者が出るなど問題点提起が随所に出てくる感動的なものです。ストリーム・レンタルで観られますが、下記パッケージクリックで詳細ページ開きます。

 

 

3月18日

昨日針抜きをした。前にも書いたが、ボンベを外し注射器のような物でカテーテルを通して血管へ、ヘパリンロック用の液体をを注射し通路を流す。しっかり体に張ってあるサロンパスのようなカバーをはがし、きつめに入っている針を抜き、消毒の上止血用のテープを張る。この作業を一人でやらなければならない人もいる。シビレのある人には絶対無理だろう。昨夜はぐっすり眠れた、抗がん剤投与をしている15日、16日の夜はほとんど眠れない。ポンプが繋がっているわずらわしさはあるのだが、それよりも自律神経の影響があるみたいでした。下痢も含めて交感神経と副交感神経のバランスが崩れるようで色々影響が現れるようだ。

抗がん剤の状況が良くわかるサイト見つけました。https://youtu.be/mO6OFcAzKUQ

3月15日

無事に抗がん剤投与が出来ました。投与する看護師は目にはゴーグル、マスク、ビニール製の雨合羽のような物を着て完全武装で作業をします。そんな劇薬を直接血管に入れるのだから・・・大丈夫な訳ない。明後日までボンベの薬につながったままです。

副作用には目に見えるもの(脱毛や吹き出物)、他人には分らないが自分だけ分かるもの(倦怠感、口内炎、手足のシビレ)自分でもわからないもの(白血球や血小板の数値)の組み合わせで、強く出る人でない人などがあるので、他の方はもちろん、自分でも医者でもわからないから厄介だ。

3月12

少し暖かくなってほっとしています。

特に副作用に変化なく体調もまずまずなので日記に書くことがなくて日にちだけがどんどん過ぎていきます。

どう展開するかは分かりませんがとりあえず北朝鮮からのミサイルは回避出来ました。今年の桜は落ち着いて見られそうです。

3月5日

現状の再確認をしてみたいと思います。転移がンの進行を抑えるために抗がん剤を新しくして1月より始めました。前回の薬がアレルギーが出たり手足のシビレが出るのでイリノテカンという薬をメインに変えました。(基本3種類を混合して使います)イリノテカンだけでも図の副作用があり、私の場合は骨髄抑制という白血球、血小板の減少が特に出る副作用のようです。2週間に1度投与するわけですが、7日~10日頃が一番下がるそうです。しかし私は2週間後も普通には回復せず、ローテーションを延期するとか量を減らすことで調節します。

全く投与しなければ8ヶ月、上手く効けば20ヶ月位保証されるそうだがどこまで続くか・・・。

 

3月1日

爆弾低気圧で心配した朝の天気ですが丁度雨の止んでいる時を狙って出発、無事濡れずに病院到着。採血は右腕で失敗、左腕で成功。数値は血小板が(上限が35、下限が15)のところ8.7.大分足りないが、薬の量を減らして投与する事が出来ました。

たまたま今朝の新聞で大腸がんの10年生存率は

ステージ1で90.8%、同2で77.5%、同3で70.6%、同4で9.5%、全体平均で65.9と

国立がんセンターが発表した。皆さん早期発見と4期とではこんなに違います。私が言うのもなんですが検診を・・。最も10年生存したら84才になってしまいますが。

2月28日

明日は3回目の抗がん剤投与だがタイミング悪く丁度朝の時間が春の嵐と重なるらしい。7時に家を出る予定で出勤ラッシュは覚悟していますが、風雨でJRが止まったり遅れると地下鉄にも影響が出ます。


2月25日

年のせいか涙もろくなったようだ。オリンピックは特に同じシーンを観てもだが、昨夜のカーリングは特に感動的だった。駅伝の時にも書いたが無心に競技に没頭している姿に共感してしまうのだろう。

Amazonで映画をよく観ますがなかなか良い映画でには当たらないが、たまたまセレクトした映画で「愛を積むひと」でした。がこれがなかなか泣けました。佐藤浩市と樋口可南子の夫婦役で始まるストーリーだが、出演者、ストーリー、テーマ北海道を中心の映像などすべてレベル高く観ごたえがありました。内容詳細は下記画像クリックで。

 

2月23日

CTスキャンの写真を見てきました。マーカーの数値やCTの所見はなかったが11月のものと比較するとそれなりに進行していた。抗がん剤のアレルーギーや白血球、血小板の減少でしばらく投与できなかったので当然の進行具合だ。幸い2月13日の抗がん剤の副作用などは強くないし、次回の3月1日から2週間に1度の投与が順調にいけば極端な進行は防げられるであろうと期待するしかない。

今回は最初の大腸ガンからの消化器外科の担当医の検診だったが、少しショックな話を聞きました。最初に大腸手術をしていただいた手術医が昨年末他の病院へ転院し、更にその後を引き継いでいた今回の主治医が3月で病院を辞めると聞いたのだ。現在は私の担当は前回より化学療法の担当医ですが、何と言っても最初の手術から2年以上関わって経過をチェックしていただいた医者が居なくなるとはなんとも心細い。

2月19日

CTの結果が23日なのでそれまでは待つのみです。体調は特に異常ないですが、寒さが厳しいせいか足と手のシビレがいつもより強力です。

2月15日

本日2時頃に抗がん剤投与の針を抜きました。自宅でのこの作業は1年半ぶりでカミさんも思い出しながらやってくれました。プロでも難しい作業で、人によっては自分一人でやらなければなりません。結構大変苦労している方もいるのでしょう。カミさんに感謝です。

明日は一人でCTスキャンに行ってきます。投与が不規則に長いブランクがあったのでどれだけがん細胞が成長しているのでしょうか・・。

2月14日

追いつめられると人は表現したくなる。

国会では国難国難と言いますが、国民個人個人はそれぞれみんな個々難を抱えています。キャンサーは身内免疫自衛隊は突如出現した反乱軍がん細胞と闘いながら政府軍抗がん剤の流れ弾に言い言い当たらないように戦っていますが手強いです。外敵としては人間関係のトラブルや経済的な問題、更に事故や自然災害プラス外国からのミサイルなど・・・。国難という前に個々難も宜しくお願いします。

2月13日

朝7時半に家を出て抗がん剤投与のために病院に向かいました。採血、検診の結果何とか投与できることになりました。

11時半頃より始まり3時半ころに5-FUを胸のポートにつないで終わり帰路につきました。このボンベは明後日のお昼頃に終わります。終わったら洗浄液のようなものを注射器で入れ自分で針を抜きます。(私はカミさんにやってもらっていますが…プロなので。)針や器具は劇薬が着いているので厳重にビニール袋に入れて保管し、次回の通院時にもっていき捨てます。今回の薬も蓄積するので3月頃が副作用が出てきそうで心配です。今月は16日にCTスキャン、23日に検診、3月1日に次の投与と通院が続きます。

2月9日

昨日の検診は血液の数値が幸い若干上昇していました。それでも血小板は標準数値の下限の半分で、白血球(好中球)の数値は下限に少し足りません。13日の投与は薬の量で調整してやる事になりました。

病院に行く地下鉄が超満員でした。平行して走るJRが事故で止まっていたのです。始発なので座れたのですが、サラリーマン、学生時代は毎日のように体験していたのに今回は恐怖でした。やはり身体に自信がないとこんな感じになるのかと改めて歳を含めま現実を認識しました。


2月5

今日は2回目の点滴日で最初の外来投与になります。採血~診察~点滴の順になりますが、終わる時間が決められているので朝は6時半に家を出ました。お蔭さまというのか電車はまだそんなに混んではいませんでした。7時半に病院が味麻りますが直ぐに入場でき採血フロアーへ。番号を登録し8時からの採決を待合室で順番待ちいます。

血液は採血してから結果が出るまで1時間半ほどかかりますので診察室前で待ちます。待つのは病院につきものです。

いよいよ診察ですが数値を見てショック!血小板、白血球(好中球)の数値が低い。抗がん剤投与は出来ませんでした。また8日に血液再検査で数値が戻っていれば13日に投与予定です。しばらくは感染症に気を付けて人込み、生ものの食べ物は避けなければなりません。ガンの進行度が分かるマーカーは25から87.5に上昇していました。

 

2月4日

 

今朝の新聞はがん特集のようだった。キャンサーの体験談や抗がん剤や治療法の発達などがあった。よくがんで話題になる50才生存率で気になるのが発生臓器別確率などの表が75才未満になっている事だ。自分の状況は分かっているのだが、年齢的にギリギリで何とも複雑だ。明日は二回目の新抗がん剤投与の日だ。今回は入院は無く5FUのボンベを胸に繋いだまま帰宅し46時間後に自宅で針を抜く。(写真:顔を洗うと鼻の頭から出血してしまう。)

2月2日

もう2月になってしまいました。毎日寒いので末梢神経障害がきつくなります。元々この障害は抗がん剤からきています。2016年1月から半年間続けた抗がん剤数種類の薬のセット(フォルフォックス)の中のプラチナ系のオキサリプラチンの副作用らしいが、これが蓄積していて投与を止めても症状は治らない。更に昨年8月から4回投与したセットにもオキサリプラチンは含まれていたのでこれも蓄積に加わった。症状は体が冷えると強く出るようでこの寒さがきついのです。今回始めた新セットにはこの薬は含まれていません。

1月29日

おかげさまでさしたる副作用もなく。毎日の寒さと雪による足元の悪さで、外出も控えているので変化のない毎日だ。

1月27日

一昨日の検診の結果は血小板の数値が上がって10を超えていた。結果次の抗がん剤投与は2月5日になり先ずはほっとしました。

とにかく寒くて朝お湯が出ない。手が痺れて冷たい水がダメな私達にはどうしようもない。顔も洗えない。顔といえば少しヒリヒリする所や痛痒い所があります。そろそろ発疹が出るのかもしれない。

 

1月24日

明日は退院後最初の検診になる。極寒のようで悩ましい。血液を採って副作用などを調べると思うが、昨日から鼻血が出るので多分血小板は減っているのだろう。体の中で政府軍と反乱軍が戦っているようでどちらの弾に当たっても市民細胞はダメージを受ける。

前にPCと体の話をしたが、薬と体のバランスは音楽のバランスとも通じるものがある。いつも何気なく耳にする歌は制作するときに微妙な音のバランスを調整した結果である。例えば低音(ベース)が大きいからとそれを下げれば解決するかというとそうでなく、その音に隠されていたギターの音が目立ってしまったりする。いわゆる音のバランスが崩れてしまう。多分薬と体も同じように微妙なのだろう。

1月20日

無事退院しました。

PS.新しい抗がん剤カンプト(イリノテカン)の副作用のメインを下痢と脱毛等と書いたが、今日リストを見ていて気になったのは「白血球・赤血球の数値が下がる%が高い」との項目、投与2〜3週間がピークらしいが、かなりの人が発症するらしい。感染症になりやすくインフルの流行や生ものの飲食などに気を付けなければならない。お会いする約束の方は人混みを避けたいので少し時間を下さい。

 

1月19日

明日退院が決まりました。この病気は決してマイナスばかりではありませんでした。皆さんから「何処何処の温泉はとても良いらしい」「九州に○○先生という放射線の先生がいて知り合いだから」「サプリの**は末期の人が皆んな直っている直ぐに送ります」などなど本当に気持ちのこもったお話を頂けます。私は人間関係にはクールだなと自分でも思っていましたがキャンサーになって何かひとつバリアが取れたようで、これは本当にガンになって良かった所です。その分皆さまにご心配やご迷惑を掛けている事は充分承知していますのでどうやってお返し出来るかを考える毎日です。

 

*病室は7Fでしたが、粋なビュースぺイスがあり、カップルにぴったりです?フロエアーも清潔です。

 

1月18日

今回の病棟は新築で素晴らしいですが、4人部屋です。2人部屋は1対1で何と無く気になりますし雰囲気が合わない相手だと最悪です。4人部屋はワン オブ ゼムになれますがただし賑やかです。大きな声で咳き込む人、面会が賑やかな人、夜は電気を付けてオマルさんで排尿する人等、特にこの病棟は高齢者が多いので将来の自分と照らして勉強になります。皆さま頑張っています。昨夜はほとんど寝られませんでした。

1月17日

11時から抗がん剤投与始まりました。今回は初めて胸に心拍測定用の装置を付け、指に酸素測定用の器具をつけての物々しい点滴でした。初めてのカンプトと言う薬が終わる5分前位に、発汗と気持ち悪さなどが起こり直ぐに血圧を測ると147に上昇しました。直ぐに終わる所だったので我慢して最後までやりました。結果終わる頃には幸い症状は無くなり、血圧も13?に下がりましたので予定通り点滴からポンフに移りました。これで明後日のお昼頃まで続きます。

1月16日

入院1日目です。10時に病院到着し書類等の手続の後4人部屋の病室へ。新しい病棟で、前の2人部屋より広い感じだ。料金は1/3位なのに〜。直ぐに採血、レントゲン、CT、心電図など検査や説明だけで1日が終わってしまう。採血の結果前回より数値が下がってしまいましたが抗がん剤の分量を減らして明日から投与する事になりました。

1月15日

明日から抗がん剤入院です。このページを書くのに3つの方法で入力しています。PC,スマホ、タブレットですがそれぞれアプリが違うので入力画面も違うし入力フォントなどが違います。また直接入力しないでスマホで書いた文章をPCに送りコピペで入力したりもします。そこで言い訳になりますが文字のフォントが統一できない場合があります。 明日からは病院のベッドでスマホから直接入力しようと思っていますので文字の問題や誤字脱字などがあるかも知れません。自宅に戻ったら訂正などするつもりですのでご勘弁ください。

1月12日

がん3大治療には手術、放射線、抗がん剤がありますが、各分野での研究はめざましいものが有り、その研究者の努力には頭が下がります。 特に抗がん剤は色々な角度から研究がなされていていますが、最近の情報で考えさせられたものがありました。この薬は結構きつい副作用が諸々あり、平均して50%の人に発症するらしい。しかしこの薬が効いたとしても延命が1.8ヶ月で値段が200万円ほどするという。これは肺がんの薬だったと思うが、もし私のがんに当てはめたとしても使用には首をひねってしまいます。

1月9日

本日検診でした。前回の検診では、新しい抗がん剤を始めるには血小板の数値が足りませんでした(7でした)が今回はギリギリでOKしてもらいました。(本来下限15ですが本日9.8でした)16日から入院して新抗がん剤の投与が出来ます。

 

今年は更にAlが盛り上がっていますが、PCと人間の類似点をよく感じます。昔のPCは焦ってデータをたたき込むと「そんなに次から次に言われても〜」と言わんばかりに固まってしまう。また人工頭脳の中では微妙に何かが違うのだろうが、昨日開いた画面が全く同じ事をやっても開かない事などもよくある。

病気をして感じたのは、人の身体の中の複雑な機能とそのバランスに於けるPCとの共通点だ。今回の血小板減少は多分昨年8月から投与した抗がん剤「アバスチン、ゼローダ」の副作用らしいとの事だが、抗がん剤の副作用は人によってどんな症状が出るのかやその強さなどもやってみないと分からない。こんな所もリセットが効かない人間の方がPCにはかなわない。

 

1月7日

治療に入って2年になるが、その期間はそれまでの生活から切り離されたパッケージになっている様に感じる。これは歳のせいか、病気のせいか、又は抗がん剤のせいか分からないのだが、2つの事が同時に考えられなくなっている。

 

 

先日のコメントで誤解を避けるために詳細説明が必要な部分があった。

 

「抗がん剤はガンを完治出来ない」と書いたが、発症部位によっては治癒の可能性がある。私の場合は大腸がんなので完治は難しい。例として

 

*抗がん剤で治癒が期待出来るがん

 

急性骨髄白血病、胚細胞性腫瘍、繊毛がんなど

 

*延命が期待出来るがん

 

乳がん、卵巣がん小細胞肺がん、大腸がんなど

 

*症状が緩和できるがん

 

食道がん、前立腺がん、肺がん、胃がん、子宮がんなど

 

*効果は余り期待出来ない

 

甲状腺がん

 

以上だが、私のように大腸がんが転移したものは肝臓でも肺でも(大腸がん転移肝臓がん、同肺がん)になり抗がん剤は大腸がんの薬になります。

1月6日

 普段私達は欲望の達成や将来の幸せのためにあくせくして生活しています。それも自分に関係したごく狭い問題がほとんどです。世の中で毎日起こる事件や出来事は、そんな個人的なあくせくや拘りの結果から生まれたもので埋め尽くされています。そんな話題をTVでタレ流しボーっと見ている自分がいたりしますが~。それをリセットさせられるのが余命宣告です。例えばあと1年と言われるとそれをどう延ばすのか。また私が居なくなって困る人の事。こんな事以外は何にもあくせくや拘りなくなります。

1月3日

 

駅伝で母校が優勝した。やはりスポーツは感動する。感動とは自分の中の欲望を達成する事に没頭する極致を客観的に見て生じるものかも知れません。オリンピックはもちろん駅伝や高校野球など特に学生スポーツはその代表です。それが人を楽しませるための欲望だとそれは別のジャンルになるでしょう。例えばプロレスの様なスポーツ娯楽や芸能です。

 

芸能と芸術も一線が有り、芸術の例では、画家ゴッホは生前は評価されず、死ぬまでに売れた絵は1枚だったと言われています。多分書き上げる欲望だけに没頭していたのだと思います。一方芸能は人に受け入れられる事に没頭して良いのです。いずれにしても欲望達成にあくせくする事が生きていることかも知れません

 キャンサーは残された時間を何に没頭しあくせくしようか?こんな事を考えてもいいかな。

 

「忙しいのは結構だが、何で忙しいかを考える時間位は欲しい」(ヘンリー デイビッド ソローの名言バリエーション)

 

1月1日

年末年始のTVを観ていて感じましたが、特にNHK紅白は昔とだいぶイメージが変わりました。昔は皆んなが知っている歌を家族で楽しむ歌番組でした。昨年のは昨年1年の話題を断片的に集めたショー番組のようでした。音楽も全てのジャンルに広がり、ターゲットがみえません。結果としては色々な層の視聴者が何かの片手間に断片的に見る番組になったと思えば良いのでしょうか。

またお笑いでは漫才・コントが殆んどで、落語がなくなったのが高齢者として寂しい。全般的にやはり若い人向けのバラエティーが多い地上波にたいしてアメバTVは流石に面白い企画が多かった。

12月31日

2017年も残すところ6時間半になりました。昨年は病院で除夜の鐘を聴くましたが今年は自宅で聞くことが出来ます。1年間このページを読んでいただいて励ましのテレパシーを送っていただいた皆様に感謝!、感謝!です。

来年は多分勝負の年になると思います。引き続きお目通し宜しくお願い致します。

良いお年をお迎えください。

12月28日

今年も押し詰まりました。昨年は手術の翌日で沢山のチューブに繋がれて身動きもままならなかった。今年は自宅ですが、身体のバランスが崩れているのか細かい故障が色々ある。食欲があまりない,歯茎が腫れて痛い、便意はあるのだが渋っている、腰が痛い時や肩が痛い時がある、勿論足の痺れや痛さと指の不自由さは変わらず煩わしい。でも昨年と比べれば~~。こんな比較は何を基準にするのが正しいのだろう。やはり健康で普通にお正月を迎えるのが中心点なんだろうか。グローバルに考えると色々な中心点があるのだろうが日本は平和です?

12月21日

世の中の人はこんなに相撲が好きで、関心を持っているのだろうか。毎日どのチャンネルも1日中相撲です。この時間でもっと万人が必要な生活情報や外国との関係で知っておかなくてはならない事、複雑な法律の手続きのレクチャーなどを放映出来ないものか。ワイドショーももっとカテゴリーを分ける事が出来ないだろうか。国際問題の後に不倫、殺人事件の後にパンダなどなど〜このままでは皆んな地上波TV離れをしてしまうのでは。

 

12月18日

今日は氷がはる今季一番の寒さでしたが、採血・診断の日に重なってしまいました。前回からは抗がん剤の担当の化学治療病棟でした。本日のメインの課題は血液の数値が抗がん剤投与に耐えるかでした。しかし残念ながら血小板が8.7で10にならないと投与できないとの結果でした。年末にもなるので年明け1月9日に再検査になりました。だいぶ前回の投与から日にちが空くのでがんの進行具合が心配ですが、予定している新薬のイリノテカンも強力な薬らしくこのバランスは微妙な診断なのだろう。

12月15

また優れ物のアプリ&プリンタが注目です。lifeprintというシステムで、スマホで撮影した動画をアプリで専用プリンタにかけて写真にする。その写真にスマホをかざすとその動画が再生されます。利用方法は色々考えられます。例えばラブレターが動画になります。孫の動画入り年賀状にも使えます。将来は広告媒体にも広がる可能性もあるかも知れません。

LifePrint Photo and Video Printer - White フォトプリンター LP001-1 【日本正規代理店品】

 

12月14

あなたにとって今年の漢字は?と言われたら、「癌」これしか無いです。今までの人生の漢字と言われたら、「倖」です。記憶をたどってもみんな良き結果ばかりの人生でした。ある意味では今回の病気もよかったと思っています。(理由は省略しますが)

12月11

新しい抗がん剤の打ち合わせで化学療養医師と面談がありました。初めての方ですが抗がん剤に関して聞きたい事もあったので楽しみにしていました。最初に先生より「今の病状(状況)についてどのように認識していますか?」こんな質問から始まりました。今までの流れと肝臓がんの再再発と今度の場所がS1と言われる血管や胆管、門脈などと密着した一番手術が難しい所にあるのと肝機能が良くないこと、年齢などを考えると延命治療になるのではないかと思っていると伝えると、何かホットしたような顔をした感じがしました。多分手術は無理かもしれないと言わなければならないプレッシャーがあったのではないかと思いました。そのあとは抗がん剤の種類の話などをしました。ただ現在血小板の数値が低すぎて抗がん剤の投与は出来ないので、来週再チェックして入院投与の日が決まります。昨年に続いて鳥の腿とクリスマスケーキは病院のメニューになるかも知れません。

 

 

12月10

この病気に一番苦手な寒さの季節がやってきました。外出は夜やラッシュの時間はさけていますが、病院だけは朝のラッシュか夜のラッシュにかかってしまいます。人込みや遠出もなるべく失礼しています。昨日は病気のため2年欠席した小学校の同窓会が新宿御苑の近くで、ランチタイムでもあったので久々に出席しました。丁度駅伝サルが御苑を散策中らしく警戒の警官が何人か経っていました。

会は懐かしい顔に会えて楽しい時間が過ごせました。中には60年弱ぶりの人もいましたが、参加名簿と見比べなければ顔が分からないのは・・・。私はお話しする話題が病気の事だけだったのは残念でした。

 

12月6

将棋の羽生さんが永世7冠を達成しました。これまでの道のりを考えるとやはり天才である事はもちろん普通の精神力ではありませんね。今年は藤井聡太の連勝や加藤一ニ三の引退とタレントとしての活躍など将棋の話題が豊富でした。丁度新星の登場と大御所の引退、年末の羽生さんの記録達成、と世代の移り変わりがそのまま縮小された1年でした。

世の中には色々な職業がありますが、スポーツのように体を使うものから将棋のように頭脳を使うもの、芸術のように感性を必要とするもの。これらは日本一般の職業とは違いますが、活躍できる年齢や期間の違いを考えると複雑ですね。スポーツは活躍の寿命が短いし、大衆芸能のように流行りがぐるぐると変わってしまうと対応が難しい。そんな事を考えると将棋は15才~77才まで力さえあれば活躍できるのは素晴らしいですね。